トヨタは昇給方法を完全成果主義にシフトする様です。
今までは”職位や年齢”と”評価"で算定されていたのが”評価”のみになり昇給がゼロになる可能性もあるとのこと。
この影響で同じ昇給制度を導入する企業も増えそうですが、中小企業では職位や年齢もまだまだ考慮されると予想しています。中小企業では評価が悪ければ昇給がない年も普通にある様で振幅も小さい場合が多くまだまだ今のままを続けると考えています。
企業側、労働側それぞれのメリット、デメリットから考えてみます。
メリット
労働側のメリットは若手でもお金を稼げるチャンスが増える、働かないおじさんも仕事せざるを得なくなる、といったことが考えられます。また、勤続年数が評価につながらないということは転職直後の給与にも影響がありそうです。転職が増え、転職が普通になれば無理して今の職場で働かなくてもいい世の中になると考えています。
企業側のメリットは社員の労働意欲を高め生産性を上げ優秀な人材をつなぎ止める、給与を上げる必要がなくなるだと考えます。
トヨタさんは前者の生産性を上げていきたい考えらしいですが、他の企業が導入するときはどうなるんでしょうね。
正直コストカットを目的とした導入が多いと考えています。
デメリット
労働側のデメリットは評価されやすい、されにくい仕事の格差が増えてしまい評価されにくい仕事をせざるを得ない場合昇給されない可能性が高くなると考えます。評価されにくい仕事の押し付け合いが始まりそう、さらに協力して仕事をしていくという意識が希薄になるのではと思ってしまいます。
給料が欲しいなら断る力や駆け引きが大事になりそうですね。協力して仕事をすることは大事ですが、今時点でも協力している感じもしないのでこれはあまりデメリットにならないかも。。
企業側のデメリットとしては評価されやすい仕事に人気が集まり、短期的には成果は出るが長期で見た時に影響が出るかもしれない点、評価されにくい仕事がおざなりになり将来悪影響があると考えます。評価されにくい仕事をどうするのかが鍵になるのかなと考えており、誰もやりたがらないが必要な仕事をする人が少なくなるのでこれをどう扱うかが大事になりそうです。
これからどうなるのか
うまく立ち回れば給料が上がりやすくなる、転職が普通になるといった点で期待しています。
短期的に評価されやすい仕事ばかりをする様になり、長期で見た時にどうなるかが懸念です。
不公平になってしまうだけでなく企業にとっても将来悪影響を与える可能性もあります。
少しでも不公平をなくなっていけばなあと思いますし僕らも考えながら仕事をしていきたいですね。