最近時折きくHSPという言葉。
アメリカの心理学者HSP提唱者アーロン博士が提唱した概念だそうです。
Highly Sensitive Person の略で5人に1人の割合で存在するそうです。
生まれつき脳の神経システムが違い、ストレスにさらわれた際の神経の高ぶりに関連する物質や警戒している時に分泌されるホルモンが多く分泌されるそうです。
私自身がHSPかどうかはわからないが神経質なところがあり、試しに読んでみました。
結果としてはHSPの方でなくとも心は楽になる箇所はありますし、5人に1人と意外と身近に存在していますのでそういった方への偏見も無くすことはできるかと思いますので機会があれば読んでみて欲しいです。
個人的に心が楽になりそうな箇所を紹介します。
HSP自己テスト
まずアメリカの心理学者HSP提唱者アーロン博士の自己診断テストが下記になります。
14項目以上当てはまると可能性が高いそうですが1,2項目しか当てはまらなくても度合いが極端に強ければ、HSPの可能性があるとのこと。
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html
The Highly Sensitive Person
考えすぎて動けない
例えばプレゼン資料の作成時、方向性を決めるために他の部署からある商品のデータを欲しいとします。
しかし、商品の売り上げなのか、どの期間なのかどのデータが欲しいか決めてからお願いしないと相手も困る、、と考えてしまい頼めない。となってしまうことはありませんか?私は思い切り同じタイプです。
対策として「とりあえず」という言葉を取り入れる事を推奨しています。
方向性を説明してからお願いするのがベストだけどとりあえずデータを見せてもらおう。
といった具合で取り入れてみて下さい。
ベストでなくても物事が進む事を実感する。考え続けることによる疲れも減り楽になるそうです。
自分の意見が出てこない
例えば職場で上司に意見を求められてもとっさに言葉が出てこないということがあります。
本書によるとそれは勘違いで意見はあるが相手のニーズに答えなければと思うあまり言えなくなっている、というのです。
さらに日頃の言動からこの人は要点だけ答えて欲しい人なんだな、一度で正解を答えないと嫌な顔をされる、といった傾向を掴んでいるために相手が求める答えを好むテイストで時間内で返さないと、と考えてしまうため言葉が出ないとのこと。
対策としてはまず、安心できる場所で思いつくままに浮かんだ考えを一つ一つ書き出す。あるいは、安心できる相手に話して、聞いてもらうことでスルスルと意見が出てくるケースも多いとのことです。
個人的には確かに後であの時ああいえばよかったと感じることも多いです。
そこまでできている方ならゼロ秒思考を用いてアウトプットする訓練をするのもいいかなと思いました。
「刺激」から自分を守る工夫
ストレスや人の気持ちを感じるのが辛く疲れるので感じない様に感覚を麻痺させたり心のシャッターを降ろす。といった対処はNG。
感覚を麻痺させるということは嫌なものや痛いものは感じにくくなるが、喜びやときめきも感じにくくなるのです。
そのため感覚を閉ざすのではなくモノで防ぐのが大事です。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚という五感をモノで防ぐ事を推奨しています。
どの感覚が鋭いかは人によって異なるのですが、自分がよく使っている感覚から試してみて下さい。
例えば、視覚ならメガネの度を落とす、伊達メガネをかけるなど必要以上のものが見えない様にブロックする。
聴覚ならノイズキャンセリングイヤホンやイヤホンで音楽を聴く。
触覚なら心地よい素材で肌を覆う。
嗅覚ならマスクや香水をつける。
味覚なら刺激の強い食べ物は避ける。
上記の様なモノで刺激を防いで予防してみて下さい。
本書では予防の次に五感のケア方法も載っていました。
人に頼るのが苦手
まずは3つの心得
・まずは、「頼る」という発想を持とう
・相手の状況を推測せず、言葉で確かめる
・相手が引き受けてくれたら、信じて任せる
この心得を持ったうえで具体的なアクションとして下記2ステップを実践してみて下さい。
1.確実に答えてくれる人に頼んでみる
2.簡単な頼み事から始める
確実に答えてくれる人とは例えば、百貨店で受付の方に場所を聞く。話しやすい人に少しずつ頼ってみて下さい。答えてくれたら満面の笑顔でお礼は言って下さい!
簡単な頼み事とは醤油とってと言ったレベルでOKです。
結構簡単だと思うので試してみて下さい、私も実践してみます。
これいいなあと思った文があったので引用させて下さい。
繊細さんにしてほしいのは、「ちょっとしたことを、軽く頼む」練習です。 小さなことでも言葉にして頼り、助けてもらう経験を積むことで、「人に頼ってもいいんだ」という感覚がつかめてきます。 「ちょっとお願い☆」は、繊細さんの人生を支える言葉。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本